第2回「リューツーミニ四駆ステーション ミニ四駆走行会記録」
株式会社リューツーは、創業から50年間、自動車整備や車検・販売や保険・緊急時のレスキューにいたるまで人々のカーライフを支えてきた北海道札幌の会社です。その社内にある「ミニ四駆部」は、札幌の地域大会チャンピオンや、タミヤ公式大会ランカーも参加する、社員部活動型ミニ四駆レーシングチームです。チームの活動はタミヤのミニ四駆ステーションとしての活動も並行し、ミニ四駆の展示や関連書籍の常設、地域の親子ミニ四駆大会等のイベントも主催しています。今回はそんな部活動型チーム「リューツーミニ四駆部」の走行会の様子をレポートしていきます。
部活動型のミニ四駆チーム
部活動型チームとしての大きな特徴は、あくまでレーサーとしては個人で、その他のコースや運営費は会社の費用で一部賄われるため、部員たちはレーサーとして存分に活動に専念できる楽しすぎる環境が用意されていることです。普段は別の部署や支店で働いている仲間たちのコミュニケーションの場所としても大きな意味を持つ部活動になっています。
ミニ四駆部創部の由来などはこちらにありますので合わせてご覧ください。
部活動は業務が終了後に本社2階の大会議室にコースとセッティングエリアを設置し開始されます。この日は連日の大雪の影響により他店舗のメンバーの合流ができませんでしたが本社勤務のメンバーたちによってセッティングの詰めとコースの研究が行われました。
コースはテクニカルコース
この日出来上がったコースはマシンのバランスが問われる中速テクニカル。長めのストレートセクションからのブレーキング、コーナー減速しジャンプからの着地してレーンチェンジを通る最適な速度を見つけるセクション。微妙なブレーキ加減と最高速のバランスを見つけるか。
先日の札幌オーム模型店でのミニ四駆大会で優勝したレンズくんのセッティングテーブルを見せてもらいました。モーターはマッハダッシュ、加工された小径ローハイトタイヤでブレーキの調整をしていました。
普段の仕事もミニ四駆も同じ車であるので、構造や仕様を応用できます。ミニ四駆が仕事の役にも立つし、仕事がミニ四駆の役にも立っています。社長にありがとうを言いたい。 – レンズ –
コースの特徴やマシンの特性を調整しながら徐々に完走率と速度を持ったマシンに仕上がって行きます。
音を聞いてシャフトの状態を確認する部員
バウンド抑制の状態を確認する部員
思い入れのある人も多いであろう「アバンテ」を見つめる目はまさに職人のもの。
途中なにやら社長と真剣に話し込む海外出身の部員
ミニ四駆について研修生と社長が熱く語り合う。こういう光景も部活動ならではの光景です。
もし車屋さんが本気でミニ四駆に取り組んだらどうなるの?
そんなことを構想し始まったこの取り組みで、一人でも多くの人たちに車やミニ四駆の魅力を伝え、ミニ四駆業界でも稀有な活動を展開していこうと持っています。
文・写真:龍通導空力