第10回 創業昭和33年 札幌のミニ四駆ステーション『おもちゃの平野』
タミヤ ミニ四駆ステーション『おもちゃの平野』札幌市
おもちゃの平野は札幌市にある創業昭和33年(1958年)のおもちゃ屋さんです。創業当時は今のようなおもちゃ屋さんではなく、2坪の小さな平野文房具店としてスタートしました。その当時の小学生たちは学校に行く前にお母さんからお金を貰い文房具屋さんでその日に使う筆記用具を買って登校する風土があり、お店は朝6時に開店し毎日子どもたちで賑わうお店だったといいます。昭和30年代当時は後に高度経済成長、第一次ベビーブームといわれる時代で子どもたちがたくさん生まれ家庭にテレビをはじめとする電化製品が普及し始めた時代でもありました。そんな時代から子どもたちの成長を見守ってきたおもちゃの平野さんは、現在もなお札幌の子どもたち大人たちの遊びの中心地として、またタミヤミニ四駆ステーションとして元気に営業しています。
(写真)昭和40年代の札幌
創業当時の歴史を継承し子どもたちが使う文房具はいまも店頭で販売しています。また創業からしばらくして、毎日お店の前を通る多くの子どもたちの要望に応えるかたちで文房具に加え駄菓子屋として機能拡張したことでお店はなお一層の盛り上がりを見せ、その後おもちゃ屋さんへと発展していきました。そして昭和45年ごろに流通が始まったプラスチック製品と第2次ベビーブームを機におもちゃは最盛期を迎えその後のRCカーやミニ四駆への流れが生まれていきました。
1990年に発売された初代ファミコン。ミニ四駆の2年後に生まれて社会現象ともなるブームを巻き起こしたファミコンもこの時代に生まれました。
1988年にミニ四駆第1世代が発売されました。当時の様子を思い出すとまさに飛ぶように売れるというのがミニ四駆でした。子どもたちはミニ四駆を通じて工作や工夫をお兄ちゃんお姉ちゃんに教えてもらい友だちと競い、またその下の世代に教えていくつながりの中で楽しく遊んでいました。今は家での時間が増えたためかまた再び模型やミニ四駆の盛り上がりを感じます。特にお店で親子でミニ四駆を楽しんだりする姿がまた見られるようになってきました。ミニ四駆は説明書を読み形を作り動かすというおもちゃを作って遊ぶ一連の流れや貴重な経験を生んでくれると思います。また「操縦する」ことがないので技術的なハンデが少なく大人も子どもも一緒になって競い遊ぶことができることも魅力です。
2015年のミニ四駆ジャパンカップ優勝レーサーをはじめ多くのタイトルホルダーを輩出しています。
おもちゃの平野社長 平野裕康さん
ミニ四駆では子どもたちが大人たちと真剣に戦えます。速い大人たちのマシンを真似たりしながら生まれる「なぜこのローラーが?」「なぜダンパーが必要なの?」の「なぜ」を知って欲しいです。その中で子どもたちに大切な成功体験が生まれていきます。これまで沢山のお客様に支えられてやってきました。いまやおもちゃ屋さんもネット時代ではありますが、わたしはこれからもお店でお客様をお待ちしようと思います。
おもちゃの平野
北海道札幌市西区山の手3条1丁目3−2
営業時間:10:00〜20:00(定休日:第2火曜日)
011-631-6971
おもひら社長 twitter:@totorotencho
ミニ四駆 YOU TUBE CHANNEL:https://www.youtube.com/@user-rf4bh5vs4c
Keep on Running !!
これからもリューツーはミニ四駆を応援し続けます!
written & photo by 龍通導空力(@Dradonhermitage)
おはなし:おもひら社長(@totorotencho)